6.06.2015























































































    OKUTAMA  FISHING


   

    念願の釣り初体験をしに友人と奥多摩の国際ます釣り場へ。何年か前にぷらぷら歩いて見て回ったことはあった。無人駅の川井でおりて、山の道路を早足であるく。新宿駅で駅弁とワインとかは買っておいた。竿は買ってあった。家の近くの公園みたいな釣堀で金魚みたいなのを釣ろうと試みたことはあった。常連のおじさんに竿の使い方を「そんなんじゃだめだ」と手ほどきを受けたり。あと昔に愛媛の海で小さなボートに乗ってアジの入れ食いみたいな釣りはしたようなしなかったような記憶があるだけだ。国際ます釣り場につき、3000円くらい払って1日券と餌のイクラなど買い、人のあまりいない奥の上流のほうへ歩いていく。きれいな川の流れと豊かな緑に癒される。足場の悪い橋を渡ったりして、「このへんにしますか」と場所をきめてとりかかる。
変種?の白い魚もいた。自分がもたもたと持参した竿に糸をとりつけたりしてる間に、友人ははやくもレンタルの竿で流れに糸をたれている。このへんはいないかな~と思ってたら、係のおじさんが受付のほうからはるばるバケツにいれた鱒をばしゃーっとそのへんに放流してくれた。浮きの位置などのアドバイスを受けた直後に友人は釣り上げた。自分もなんとか用意が出来、川に糸をたれると2回目くらいですんなりとヒットできた。釣った魚は自分でさばいて食べてみたいなと思っていたので、もう釣り方わかったしその一匹だけで自分は終わりにした。のどの奥に刺さった針がぬけなくて可愛そうだった。はさみで糸を切っておいた。10分もすると硬直してしまった。2時までならさばいて焼いてくれるとのことだったので、受付のほうに持って行って焼いてもらった。手際よく係のおじさんたちがさばいてる脇で自分も持参のナイフで腹を切り、内臓を出してみた。食堂のおばさんに見せると、「不合格~、血のりがとれてないね」といわれる。親指で黒い線のような背中の血のりもかきださなくてはいけないんだった。
2人でもとの釣り場に戻って弁当と焼いてもらった鱒を食べかかるあたりから猛烈な雨が降り出してきた。木の枝の影でなんとか雨をよけながら焼きたての魚や買っておいた弁当を濡れながら食べた。友人は4匹も。結局自分はさかなくさいのが少し苦手で、その一匹すら残してしまった。自給自足生活をするとしても魚でタンパク質をとることはなさそうだなと認識できた。

そのあと小雨になり煙草をふかしながら一人さらに上流へ歩いてみると、無人の旅館みたいな休憩所があり、そこのテラスのテーブルを乗っ取ってルーフの下で外の雨を横目に、濡れた薔薇のカーテンを眺めながら、極上の快適な時間をすごした。
いたるところに木いちごの実がなっていたので、その爽やかで上品な甘みのする実をつんで、ワインにいれたりして食べた。できればこういうところでゆったりとキャンプでもしたい。朝ゆっくりめで出てきたので、気が付くともう4時ころになっておりその場を名残惜しくもあとにした。受付のところに友人にかなり遅れて戻る途中で、薪を処理したりしている係のおじさんを見かけたので、「ここはキャンプもできるんですか?」と聞くと、「できますよ~。奥のほうならいいんじゃない。え?夜は閉まっちゃうからね~」「お客さんそのビニール袋ごみ?ちょうど袋ほしかったからもらっちゃっていいですか?」と、コンビニ袋をひきとってくれた。