7.01.2015




























 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



















    
 
    CAMP in   KAMIOGAWA
 
 
 
    6月の下旬に連れの運転で桜土浦から高速に乗り、那珂というところで降りて久慈あたりにある
上小川キャンプ場を目指した。那珂で高速を降りてすぐそばにあった7イレブンでそばとかパンを買った。水郡線の駅近くにあるところらしく、標識が分かりづらかったので駅前で立ち話していたおばさんに場所を聞いた。一度小さな線路を渡って、細い道を進むとたどり着けた。やんちゃなグループがバーベキューや水鉄砲ではしゃいでいたが、受付のおばさんの話だと夜は貸切状態になるらしかった。さっそくキャンプ場をひとまわりして、おばさんが難色を示した河原にさっそく場所を決め、シートに座って おにぎりなど食べた。天気は最高に良かった。すこしのんびりしてからそこにテントも張ってしまい、袋田の滝を目指すかたわら、近くの温泉に行くことにした。まっすぐに田舎道を進んでいくと袋田の滝に着けた。川で釣りをしてる人も見かけたけどあまりきれいな水ではなかった。袋田の滝はもう閉まる間際で翌日に持ち越すことにした。帰り道で関所の湯という所によって、緑を眺めながら露天風呂につかり、連れを待つ間ロビーで、袋田仙人の「お賽銭演説」を真顔でながめていた。そこは清潔な座敷もあり、料理もうまそうだったのでさしみ蒟蒻とかすき焼きみたいなものを食べた。真っ暗なキャンプ場にもどる途中、またコンビニでお酒やつまみなど買いこんで、ヘッドランプをつけながら河原に向かった。受付で買っておいた杉の薪をばらして適当に組んで、スポーツ新聞にzippoで火をつけて火種にしたら予想外に簡単に火がついた。焚き火も意識的に起こすのは念願だった。最近釣りもできたし、焚き火もできたのでかなり満足だ。火の横に横たわって煙草をすったり、酒をのんだりするのはいい気分だった。川の向こうの木々の茂みからは穏やかな虫の鳴き声が絶え間なく響いてくる。蛍も我々を祝福するようにその尊い光を2・3度みせてくれた。
すこし曇っていて高所ではないので、満天の星とはいかなかったけど大熊座のひしゃくなどは判別できた。その時点ではまだ北極星の位置の知識はなかった。
コッヘルもそのまま火にくべて湯も沸かせた。天ぷらそばのインスタントなどもうまかった。火のまわりでイーグルダンスなど適当に踊って夜はふけた。
 
翌朝というか自分はほとんど寝れなかった。夜が明けると大きな枯れ木にカラスが集まってギャーギャー騒ぎ立てた。5時半くらいにテントを這い出して、買った焚き木は全部使い果たしていたので、杉の木の下にいき、何往復もしながらその乾いたねじれ葉や落ちてる枝をあつめて、自然の素材だけで何とか火を起こすことが出来、ひたすら火をくべていた。連れはまだ寝ている。すこし頭がぼーっとしてきた。
久慈の地酒が入ったワンカップにコーヒーの粉をいれて沸かして飲んだ。残っていたじゃがりこも全部食べてしまった。朝露にシートやサンダルも濡れていて、世界の体温はまだ低いようだった。
そのご記念にてごろな河原の石を2個パクって持って帰ることにした。それから懐かしの袋田の滝も拝むことが出来た。自分が小さかったころに日立のおじいちゃんおばあちゃんと親と車で日立から何度か来ていたところだ。30年近く前と同じ道を連れの運転で走ったのかもしれない。感慨深い。かすかな記憶では滝の周りを歩いた覚えがあるのだけど、それはりゅうじんきょうとの記憶がごっちゃになっていたことが後でわかった。連れが行ってみよう行こうというので疲れるのがいやだったけど、そこから急な階段をあがり、さらに坂をすすんで滝の上にある滝も見ることが出来た。
茶屋でソフトクリームと団子を食べて駐車場に帰る途中でひさびさに祖母に電話してみると、いまさっき嫌々上った階段を幼き日の自分は、われ先にと登りだし、慌てた祖母があとを追いかけてきてくれたらしかった。全く記憶がない笑い話だった。今回のキャンプ場は連れがなんとなくネットで調べて見つけてくれた場所だし、やはりこの土地や茨城は自分にただならぬ縁があるんだろうなと思った。帰りは高速に乗るあたりから土砂降りになり、梅雨の合間に天が味方してくれすごくラッキーだった。